フィンチの嘴と進化のスピード

 「いきもの」という項目。
 これは生物の事とか生存システムの事とかそういう事について考えた事を書こうと思ってます。


 で、第1弾が、「進化のスピード」


 下敷きにしてるのが、「フィンチの嘴」というダーウィンフィンチという鳥の嘴のサイズ、形状を長期にわたって
調査研究した本から。


 この本を読むまでは進化って、ものすごくゆっくりだと思ってました。
 何十万年と数千世代とかかかるものだと。
 ところが、進化というのは、環境への最適化という事のようで、
環境が変わると次の世代でガラッと変わる程のスピードがあるようです。
 ちょっとオーバーな言い方ですけど。


 ある生き物の形状、特色を一定範囲に留めているのは、進化のスピードじゃなくて、実は環境。
 環境の適応が問題とすれば、生き物の特色はその最適解の一つ。
 だから生き物の特色は、あまり変化しない。


 ところが環境がコロッと変わると、(もちろんある程度の幅ですよ。いきなり金星みたいな環境だと絶滅です!)
その環境に適応するように、次の世代の特色が変化するんだそうです。
 もし、その環境の変化が変化じゃなくて、次の安定した環境となったら、
その世代の特色はその次の世代にも受け継がれていく。


 こうして見た目ゆっくりと進化していってるように見えていたんですね。
 昨今、気候変動でいろいろ環境の変化が起こってます。
 目に見えない所で、動植物は急激に変貌しているのかも知れませんね。


 興味が湧いた方は、「フィンチの嘴」読んでみてはいかがでしょう。
 私はとても面白かったです。