科学の発展の仕方と重力の話

 ゲームやiPhoneとは関係ない事ですが、昨日の「重力がない」という記事からの随想です。


 科学の進歩ですが、計測精度が上がって、それで今までの論理体系に欠陥が見つかって、パッチあてが行われ、
天才が現れて、その計測での真理を見つけ出す、という流れが大部分だと思うんです。


 例えば、天動説から地動説への変化。
 太陽系の惑星の運行が上手く説明できないので、それぞれがさらに複雑な運行をするというパッチあて。


 地動説→天体望遠鏡の発明→地動説


 もう一つ例をあげれば、光は宇宙空間を満たしているエーテルという物質が起す波という説から、
現在の光は粒子であり波であるという理論への発展。


 宇宙はエーテルというもので満たされていて、その波が光。
 ならば、公転方向とその逆では光の速度に違いが出るはず。
 その差を計測すれば、エーテルに対しての地球の移動速度が計測できる。
 計測したら、両方向の速度差0。
 矛盾。


 この結果も一つの原因となって、アインシュタイン特殊相対性理論を導き出したとか。


 新たに見つかった今までの理論で説明できない事も、科学の精度があがる一つの試練だと思います。


 太陽系を飛び出した探査機が、従来の理論では説明できない挙動を示すのも、
パイオニア・マイノリティーというんだそうです)
宇宙に対しての人類の計測精度が上がった、と見なす事ができるのではないかと思うのです。



 さて、ここまでが科学の進歩について。
 先の「重力がない」という記事からの想像はここから。


 この記事では、重力はなく、この現象はエントロピーの仕業という結論になっているようです。
 とすると、熱力学と同じ観点に立つ。


 エアコンの冷房で使われているヒートポンプ。これは、少量のエネルギーの追加で、熱を集める装置。
 全体的なエントロピーは増加しますが、局所的にはエントロピーを減少させる装置です。


 重力現象が、エントロピーの仕業なら、同じように局所的に重力を軽くしたり、重くしたりする
重力ポンプというものも作れる可能性が出てくるのではないかと。
 もしそのベクトルを変える事が出来れば、反重力装置も可能性が出てきます。


 もう一つ。局所的なエントロピーの変化で重力が変化するなら、地球の質量に依存せず、
地球の重力が変動する可能性も出てきます。


 何が言いたいかと言うと、「恐竜」。
 この生き物、矛盾を抱えているんです。
 あの骨格で、1Gの重力には耐えられない。でも化石が見つかっている以上、実在した事を疑えない。
 一説では地球が高速で自転していた為、重力が軽かった、という説もありますが、
もし、先の局所的エントロピーの変化での重力変動があるとしたら、
その当時、地球の重力は軽かったのかも知れません。


 まあ、あくまで「重力がない」が、正しいとしての想像です。