事故が起こってから見聞きした原子力の発展と内部被爆

3.11がきっかけで、原発について調べていくと原子力の発展についてもいろいろと分かってきました。
まとめの意味で、書いてみたいと思っています。


もともとは核兵器です。
それを作り出すのに必要だったのが原子炉。
原子炉はウランからプルトニウムを作り出すための装置だったんですね。


広島と長崎に原爆が投下されました。
直接的な放射線でお亡くなりになった方も、通常兵器での焼けどなどとは異なる亡くなり方をしたそうです。
熱線による焼けどの他、原因不明の発熱、口腔粘膜の死滅腐敗、紫斑、死亡。


放射性降下物も相当量降ったらしいのですが、かなり時間が経ってから計測している為、少なめに記録されているとか。
詳しくはこちらを見て頂くと良いかと思います。
http://www.geocities.jp/hokkaihankakuishi/yagasaki.html
このあたり、放射性ヨウ素があらかた消えたあたりで、計測したりする今回のやり方に似ています。
あ、逆なのかも知れないですね。


戦争が終り、日本が米軍支配下に入ると、米軍は内部被爆についての隠ぺいを行ったそうです。
原子力爆弾は合衆国の重要機密事項だから、その機密を体内に持っている内部被爆者の事は、「写真をとってもいけない」「絵を描いてもいけない」「記録をとってもいけない」という事を強制したそうです。
また、被爆者の治療を行う医師は、合衆国に何か意図する者だ、と圧力をかけたそうです。
この辺で日本では内部被爆は一種の禁忌となったのではないかと思います。


広島、長崎で内部被爆のデータが無いから、内部被爆は大した事がない、と言うのを聞いた気がするのですが、もしそうだとしたら、それは誤りで、データを残させなかった、という事になります。
20mSvの時も、内部被爆の影響は小さいので無視してよい、というのも、このあたりからの流れだと思います。


おそらく、内部被爆について、米国は有る程度の情報を持っていると想像しています。
そして、原子力爆弾が通常兵器と同じに見せる為、内部被爆について重く扱わないようにしたのではないかと思えます。
この方針の一つの表れが、100mSvで癌が発生する頻度を元に、それ以下の癌の発生頻度を決める、というやり方にも表れているように思うのです。


放射性物質で生じる症状を、癌だけにすることで、被害のわい小化を図っているとも思えます。
少し調べた所、「ぶらぶら病」という病気を知りました。
低線量の放射線で、周期的に椅子に座ってもいられないほど、だるくてだるくてしかたなくなる病気です。
http://kokuzou.blog135.fc2.com/blog-entry-346.html


くわしい原理はわかりませんが、おそらく、放射線で傷ついた細胞組織、遺伝子の修復にエネルギーが使われ、エネルギー不足になり、動けなくなる、という事ではないかな、と思います。
周期があるのは、人の体調に波があるためと思います。
よく断食をするので、体調の波が悪い時、エネルギー不足で動けないという感覚は良く判ります。
体調の波が良い時は、断食しても平気だったりもします。


先にご紹介したこちらのページで、「内部被曝で実は戦後6500万人もの市民が放射線によって亡くなっているということを発表」とあります。
http://www.geocities.jp/hokkaihankakuishi/yagasaki.html


放射線の損傷回復とエネルギー不足は、家計の収支で考えると分かりやすいかも知れません。
普段は足りていたお父さんの収入(収入エネルギー、栄養)ですが、お母さんが病気になって(放射線での細胞損傷)、お母さんの治療代(損傷を回復させるエネルギー)がかさみ、家計が赤字(エネルギー不足)となる、という事でしょうか。


放射線での損傷回復というロスで細胞のエネルギー不足が起こるとすると、必須栄養素が不足した状態と同じ事が起こるのではないかと思います。
生活習慣病、成人病です。癌も含まれますが、それ以外のものも含まれるのではないかと思います。


本当にそうかどうかは分からない推論ですが、糖尿病も起こる可能性があると思います。
NHKの試してガッテンという番組で、歯周病が糖尿病を悪化させるというメカニズムを紹介していました。
その中で、歯周病菌が増えすぎて、手に負えなくなった免疫細胞が仲間を呼ぶ為、ある物質を放出。
この物質が、インシュリンの働きを阻害し、糖尿病が悪化する、というものでした。


放射線での細胞の障害で栄養バランスが崩れて、免疫性が低下。病原菌が増える。免疫細胞が仲間を呼ぶ物質を放出。インシュリンの働きを阻害し、糖尿病が悪化。
という流れが生じるかも知れません。


放射線の影響を癌だけに留める考え方は、原子力を発展させる為に必要な方便だったのではと思います。


さて、充分に原子力爆弾が出来ると、原子炉は不要になります。
それを発電に転用したのが、原子力発電です。


核の平和利用という名目で、ウランからプルトニウムを生み出す原子炉を各国が持っているのは、その裏側に、核兵器を準備するため、という本音が隠れているからかも知れません。
東京都の知事さんは、核兵器を持つ、原発推進と、見事に一致する見解を示していますね。
日本も核兵器が欲しいのかもしれません。
ですが、前大戦の敵対国に核を持たせるほど米国は寛容ではないんじゃないか、と思います。